top of page

大阪公立大学(府大)でゲストスピーカーとして登壇


代表の母校である大阪府立大学の教育福祉学類にて、授業科目である「生涯学習支援」にゲストスピーカーとしてお話をさせていただきました。学校や家庭以外の学び場・居場所の意義などについて、学生時代にもお世話になった西田先生や森岡先生と一緒に議論をさせてもらいました。府大の先生方には、学生時代からずっとこの活動を応援していただいています。改めて感謝を申し上げます。


(聴講した学生からの感想)

今回、教育福祉学類卒業生の八上さんのお話を聞いて、世の中で発生している社会問題を

自分事として向き合うことの重要性を学びました。現代において、人々の間では自己責任的

な考え方が蔓延っているように感じます。能力の有無で人を判断し、能力のある者/ない者

が明確に二分化される世界で、恵まれた環境に生まれた私自身も無意識のうちに人を見下

していたり、社会の問題に無関心になってしまっていたりしていたかもしれません。しかし、今回、八上さんが KADOMA 中学生勉強会という団体を立ち上げるまでの想いや努力、苦労、葛藤などを聞き、社会的に不利な状況にある家庭で育った子どもたちを他人事として捉えたり色眼鏡で見たりせずに自分事として向き合うことで、貧困家庭の子どもの将来の選

択肢の幅が広がったり、地元貢献が実現したりすることが分かりました。そして、改善のた

めに尽力する八上さんの前向きで活発な姿勢には大きな感銘を受けました。八上さんが、学生時代に感じた行政に対する苛立ちや不信感を活動のきっかけ・原点としたように、私自身もこれから、悔しさ、疑問、怒りといった感情をも活動のモチベーションに変えて積極的に行動を起こしていきたいと思いました。肯定的な感情だけを大切にするのではなく、生活の中のちょっとした疑念、批判にもきちんと目を向け、否定的な感情も大切にしながら活動していきたいです。最後まで信念を貫き通し、団体の立ち上げ・運営を遂行した八上さんは、今の教育福祉学類の学生にとってのロールモデルだと思いました。



全体を通して、生まれた地域への愛情がこれだけの人を動かす力となりえるのだというこ

とを身を即して体現されているなと強く感じました。よく地元が好き、地元をより良くした

いといった文言を耳にしますが、自分で事業を立ち上げることはもちろん、ましてや地元に

物申すような、あえて批判的思考から地元を見つめ直すことは並大抵の感情論ではなし得

ないと思います。やはり、人間というものはいくら社会に出て新しい知見を得たとしても、

その人の根底にはその人が育った家庭や地域等の環境下で形成された価値基準が必ずある

はずです。それを踏まえると、地域にいわば異議申し立てをすることは、時には自分自身の

ことまで否定することを意味するため、中々の覚悟が必要なのではないかと個人的には感

じます。しかし、八上さんはそれを高校生のうちから実践されていたということで、衝撃と

ともにとても感銘を受けました。八上さんのお話を聞いたことで、批判的思考と疑問を持つことの大切さをとてもよく感じたので、普段の授業から何か引っかかるなということであったり、よく理解できなかったことなど、些細なことでもいいので、そのような感覚を大事にしていきたいと思いました


bottom of page